About SIL’AIRE
“See the music, hear the dance.”
「音楽を“見て”、踊りを“聴きなさい」
― ジョージ・バランシン
20世紀バレエを刷新したバレエダンサー・振付家、
ジョージ・バランシンは、
この一言で、踊りの本質を示しました。
彼が言ったのは、
動きを評価するな、
そこに残る“気配”を感じ取れ、ということ。
私たちは、その気配が最も露わになる場所が、
正面ではなく、去り際の後ろ姿だと考えています。
PHILOSOPHY
後ろ姿には、声を持たない真実がある。
人は、正面を磨く。表情、言葉、肩書き、肩の力。
社会は「見せるための美」を、長い時間をかけて洗練させてきた。
だが、後ろ姿はどうだろう。
意識されることは少なく、評価されることも少ない。
それでも、そこには確かに、生き方の痕跡が残る。
立ち方。歩き出す前の一瞬の静止。手を離したあとの余韻。
後ろ姿には、その人が“どう生きてきたか”が、声を持たずに現れる。
私たちは、後ろ姿を整える。
それは、姿勢を直すことではない。
生き方の質を、そっと整えるということ。
店名の由来|SIL’AIRE(シルエール)
SIL’AIRE という名は、
silhouette(シルエット) と
arrière(アリエール|後方・背面)
二つのフランス語を重ねることで生まれました。
バレエの世界では、正面だけが美であることはありません。
身体は常に回転し、止まり、振り返り、
その一瞬に現れる背面のラインこそが、
踊り手の格を決めるとさえ言われています。
SIL’AIRE は、その思想を名前に封じ込めました。
正面ではなく、
主張でもなく、
説明でもない。
ふと振り返ったとき、
去り際に残る気配、
言葉にされないまま心に残る「後ろ姿」。
私たちは、その silhouette behind を整えるための場所です。
美は、見せるものではなく、
残るもの。
それが、SIL’AIRE の名に込めた由来です。